津田沼にお住まいで、当スタジオのご近所さんのIさんがいらしてくださいました。
お題は何かの四行ほどの英語詞を脇下に、Tシャツに隠れる範囲でというものでした。
Tシャツに隠れる脇下の範囲は肩とは段違いに小さく、英語詩の下絵をつくるととても細かく、
とても刺青にできるものではありませんでした。
「ま、今日は彫師さんがどんな人か見に来た様なもんです。また来ます!」
と気になるお言葉を残し、Iさんはお帰りになりました。
それからというもの木曜の決まった時刻になると、Iさんからのお電話が。
予定が空いていればカウンセリングという名のおしゃべりの時間がおとづれました。
カウンセリング4回目にして色々と妥協して、施術まで持ち込みましたが、
何故Iさんがここまで慎重にカンセリングを重ねたか、理由があるのです。
Iさんの左腕には若い頃にいれた龍の顔だけの刺青があり、その時の彫師さんがとても怖くて厳しい人だったそうです。4時間ぶっ続けの施術の末、帰りには貧血で倒れてしまったそうです。
そのトラウマ克服の為、慎重にカウンセリングを重ね、とても痛いといわれる脇下へ心情を表す詩を刻んだそうです。
びびった割に意外にすんなり施術はおわり、Iさんは宣言なさいました。
本来の目的である龍の顔に体を付け、背中へと延長する事を!!
Iさん、背中は中々難易度高いですよ。がんばっていきましょう!
2016年03月12日(土)21:48:34